2020年9月15日

妙心寺:京都の中心に広大な寺域を有する寺院

妙心寺:京都の中心に広大な寺域を有する寺院

仏殿と法堂
妙心寺」は京都市右京区花園にある臨済宗の寺院です。

1335年に花園天皇が創建を提案しますが、実際に創建されたのは1342年のようです。しかし、そのあたりはっきりしていないというのが正直なところなのではないでしょうか。

場所について言えば、前回紹介した天龍寺と比較的近い位置にあるという印象です。JR線の嵯峨嵐山駅から各駅停車で京都駅の方向に向かう列車で2駅目の花園駅で下車します。その後、駅の北側の大通りを少し東方向に向かい、三差路を北上するとしばらくして妙心寺の南正面に到着します。


寺院の南側入口
妙心寺の特徴としては、京都市の西北にあたる場所で、広い敷地を有していることが上げられると思います。

北門を出ると嵐電北野線の駅までそれほどかかりません。

この私鉄からは、仁和寺、龍安寺などの有名な寺院を目指すことができますし、北に向かえば足利将軍ゆかりの等持寺があります。


広大な寺院の内部は

さて、妙心寺の話にもどります。

妙心寺の法堂の天井には龍が住んでいます。もちろん「住んでいる」というのはたとえで、江戸時代の画家・狩野探幽が描いたものです。


龍の天井画・妙心寺のパンフレットより

南側から、勅使門、三門、仏殿、法堂、大方丈という巨大な建築物が一直線に並ぶ様は迫力があります。この寺院の魅力はそれだけではありません。

本当の魅力はその周辺を取り巻く多数の塔頭寺院だと思います。その数は46もあるそうです。塔頭寺院のほとんども一般には非公開で、信者になるか、修行を申し込まない限りその先に進むことができないのが残念なところです。

妙心寺の内部は、狭い路地が縦横に走っています。その両側に並ぶ塔頭寺院の内部は、塀で囲われていてどうなっているのか分かりませんが、どの寺院も門まわりの美しく飾られた前庭が印象的です。

いくつかの塔頭寺院は一般観光客に内部を公開しているようです。


塔頭寺院の入口付近
妙心寺の歴史はかなり複雑な経緯をへているようです。この話の続きをもっと詳しく知りたい方は、ここをクリックして見てください。


施設の情報

妙心寺

参拝時間 9:10~16:40(受付終了)
拝観・説明料 700円(大人1人):400円(小中学生1人)
無休





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